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  • 執筆者の写真鈴木 翔太

部下の生産性を上げるには

この記事を閲覧していただきありがとうございます。


今回は、企業の仕事現場について書いてみたいと思います。


先日会社員の方から、こんな相談を受けました。


「チームメンバーの一人の生産性が明らかに悪くて困っている」


現代社会では特に珍しくないかもしれません。


ということで、こういったことが起きるカラクリと

対策について考えてみたいと思います。


まず、生産性の低さについてですが、これは非常にシンプルです。


やりたいことをするかやりたくないことをするか、

これが非常に大きな影響を与えます。


小学生が学校から家に帰ってきて、宿題には全くやる気を

示さない一方で、ゲームや友人と遊ぶことには夢中になります。


本質的にはこれと同じです。


人間はやりたいことに関しては高い生産性を発揮するのですが、

やりたくないことをしようとすると生産性が上がりません。


それだけではなく、やりたくないことに関しては

やらなくてもいい上手な言い訳がたくさん出てきます。


これはクリエイティブアボイダンスという

脳のカラクリの一つです。


企業で言うと、例えば「給料をもらうこと」が

目的の社員は生産性が上がりません。


特に、最低限の給料だけもらえれば良いという目的の場合、

自分の能力向上や会社の目的達成といったことは

重要ではないのです。


それなりの仕事をしていれば毎月の給料が保障されているという

現状に満足しており、上手にサボる人が出てくることがあります。


やりたくない仕事は、上司を納得させるほどの

やらなくていい上手な言い訳がたくさん出てきます。


やらなくて良い言い訳の報告のタイミングが遅く、

上司はそちらを指摘するということになり、

どんどん本質からずれていくといったことが起きます。


完全に悪循環です。


人によっては言い訳ではなく体調を崩すといったことも起きます。


では、給料をできるだけたくさんもらうことが

目的の場合はどうかというと、最低限の給料をもらう場合と

比較すると生産性は上がるでしょう。


しかし、これが目的になると、他人を蹴落とすことや

目の前の利益に囚われてしまうというリスクが潜みます。


特に、自分の後輩が評価されたりすると気持ちよくありません。


後輩の評価が覆るような方法を上手に思いつきます。


これらは、人間の持つクリエイティビティが

組織の生産性を下げる方向に使われています。


お金を目的として働くことそのものが

良いこととは私には思えません。


こういったことが日本全体で起きていると考えると

とても恐ろしいですが、これが実態でしょう。


これを改善しようと強制するのは逆効果です。


それについてはプッシュ・プッシュバックの原理が

はたらくと別の記事で述べました。


ではどうのように改善すれば良いでしょうか?


人の自我を利用するという方法が一つあるかと思います。


人の自我というのは、自分にとって重要なことしか

認識ができないというカラクリがあります。


私の会社員時代の経験で考えてみると、先輩社員で

上司からの評価が良くない方がいらっしゃったのですが、

ある日から急に活き活きと仕事をされているのを

目にするようになりました。


上司からの評価が正しいのかどうか、

評価を受け入れる必要があるかどうかはここでは触れませんが、

私は、これは何かあったなと気になっていました。


少し前にその方が結婚されたという話を聞いていたので、

結婚によって自我が変わったのだろうと思いました。


正確には、家族という新しいゴールができたことで

自我が書き換わったのだと解釈しました。


より高い給料を望んだのか、奥さんにとってカッコイイと

思われたくなったのか理由はわかりませんが、

正確もかなり明るくなって見違える程の変化でした。


このように上司もしくはメンバーが、本人の重要生と

合致するところから上手に自我を書き換えることで、

やりたくないからやりたいことに

変えて生産性を上げていくことは可能です。


本音は、抽象度の高いゴールを設定することが

望ましいですが、生産性を上げていくというレベルの話では

十分に効果は期待できるでしょう。


ゲーム好きの小学性なら、勉強とゲームを掛け合わせた情報を

投げかけてみるのも効果があるかもしれません。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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