鈴木 翔太
認識のカラクリ
このページにアクセスしていただきありがとうございます。
今回は、人間の認識とはどのように起きているのか
ということを考えてみたいと思います。
通常、我々には自我があります。
自我のはたらきは、自分にとっての重要性で物事を
認識するというものです。
そのため、自分の好きなものの情報は
意識しなくても勝手に入ってくるということが起きます。
電車の中で、誰かがそのアーティストについて話していると
その話が聞こえてくるというようなことです。
一方で、自分の知らないアーティストについての
話は聞こえてきません。
たとえ声の大きさが全く同じであったとしても、
多くの場合、「何か話しているなぁ」ぐらいにしか
認識が出来ないのです。
このようなことは誰もが日常で体感しているはずです。
それが自我のはたらきなのです。
では、一生自分にとって重要なものしか認識できないのかと
言えばそういうわけではありません。
もしそうであったならば、我々は新しいことを
全く認識できないことになります。
自分にとって理解できないようなことでも、
認識できるようになります。
一つは、意識的にそこに集中してみることです。
今目の前の世界に、赤い物はいくつあるでしょう?
意外にたくさんありませんか?
それはずっと認識に上がっていたでしょうか?
おそらく多くの人がそれに気付きません。
重要性に合致しないためです。
しかし、赤い物に集中してみると認識できました。
これは、ロックオン・ロックアウトの原理で説明ができます。
赤い物にロックオンすることで認識ができます。
赤い物にロックオンしている時は青い物に
認識していなかったと思います。
青い物はロックアウトしていたのです。
コーチングではゴールにのみロックオンすることで、
ゴールに関する情報を認識に上げていきますが、
意識的にロックオンを続けると、
だんだん無意識でも認識できるようになります。
自我として形成されていき、重要性に合致してくるのです。
我々の目の前の世界は、先ほどの赤い物も含め、
自我を通して認識していますが、
このように自我が書き換わることで、
どんどん新しいことを認識していくことができるのです。
ゴールにロックオンすることで、
それ以外はロックアウトされます。
我々は常に必要な情報だけを認識しているのです。
ゴールがなければ、認識する情報が自分にとって
必要性のないものになりますが、脳にとってはそれを
無意識で必要だと判断しています。
ゴールが現状の中のものであれば、
現状に合致する情報ばかり認識し、現状の最適を続けます。
現状の外のゴールを設定すれば、今までに知らない情報を
たくさん認識できるようになりますし、
知らないからスルーするのではなく、ゴールに合致するから
知りたいというエネルギーさえ出てきます。
どのゴールにロックオンするかは
一人一人が決めていくことが出来ます。
私のオススメは現状の外を認識していく人生です。
最後までお読みいただきありがとうございました。