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  • 執筆者の写真鈴木 翔太

常識を疑うとスコトーマがはずれる

この記事にアクセスしたいただきありがとうございます。


今回は常識について考えてみたいと思います。


"常識を疑う"という言葉が使われることがあります。


これは常識が先入観を作り、それが当たり前だという視点を作ることでありとあらゆる可能性を排除してしまうためです。


常識というのはたくさんあります。


社会での常識、企業やチームなど組織の常識、国や地域にとっての常識など、細かく挙げればキリがありません。


逆に言えば、我々にはたくさんの可能性があるとも言えます。


一つ例を挙げてみます。


企業が売上や利益などを共有したり、目標を作る際、過去の実績というのが一つの目安となることがあります。


これは企業の常識と言えるものの一つだと思います。


「今年の売上は○○円だから来年はこれぐらいの売上を目指そう」、「今月の売上実績は○○円ですが、これは昨年よりも○倍の実績です」といった具合です。


「昨年よりも○倍も伸びたのか、すごいな」となる一方で、更に伸ばせた可能性もあります。


目標が○○円というのがあれば、社員はその金額を目指して仕事をします。


社員は目標を達成できればいいので、目標に見合った仕事をします。


更に良い結果を出す能力があったとしても、目標が限界を決めてしまいます。


過去の実績をベースに考えるやり方は大きな可能性を排除してしまいます。


一つの比較対象にするのは良いと思いますが、それをベースに数字を作っていくのは注意が必要です。


こういった常識を疑うことは、新たな可能性を見いだす行為です。


常識というのはたくさんありますから、多くの可能性が眠っています。


この常識というのは個人レベルでもあります。


人間には自我があり、自我の機能によって重要性のあるものしか認識できません。


興味や関心がないことや、知識がないことは認識することができないのです。


この重要性に合致するものが個人の"常識"を作っています。


家にいる間はテレビを付けている、買い物は低価格重視、お金のために仕事をする・・・

こういった"常識"、自我を一つ一つ疑うことで多くのことに気がつきます。


たちが悪いのは、この"常識"が本人ではなく他の人にとって都合が良いことである可能性が非常に高いことです。


これは大事だと思っていることも、よく調べてみると良くなかったと思うことが出てきたりしますが、必要であれば変えていくこともできます。


変化が必要と思わなかったことも、一度意識に上げて疑ってみることでコントロールが可能になるのです。


人間というのは、目の前の世界すら認識していないものが多くあります。


赤い物と言われると目の前に赤い物がたくさんあることに気がついたりします。


目に見えている物でさえ、重要性がないとほとんど認識していないことがほとんどです。


重要性がないものはスコトーマに隠れてみえません。


自我というのは人の頭の中にある情報も含めた宇宙の一部ですから、自我の裏側には無限の可能性があります。


常識を疑うことがその可能性を認識することに繋がるのです。


最後までお読みいただきありがとうございました。


認知科学に基づくコーチング理論解説

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