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  • 執筆者の写真鈴木 翔太

夢は大きい方が良い科学的理由

更新日:2021年10月5日

この記事にアクセスしていただきありがとうございます。


先ほど、夢を諦めた平均年齢が24歳だというデータがあることを知りました。


夢を諦める年齢は平均24歳


2013年の古いデータであり母数も多くないことと、社会が激変していることを考えると正確性に欠けることを期待したいところですが、変わっていないとしたらとても危険なことだと思いましたので、夢について記事にしたいと思います。


興味がある方は最後まで読み進めていただけると嬉しく思います。


まず、日本で使われる夢という言葉には、

・小さい頃から長い間目指していたこと

・心の底から望んで達成したいこと

・他の人から「そんなのできないよ」と言われそうなこと

このような意味合いで使われているのではないかと思います。


この夢という言葉にはいくつかの盲点があります。


それは・・・

・夢はたくさんあった方が良い

・夢は近づいたらその先に更新していく

・夢は変わっても良い

という点です。


順番に解説していきます。


まず、

①小さい頃から長い間目指していたこと


これは大人になってからでも遅いわけではありません。


夢というと、小さい頃の夢を思い浮かべられる方が多いようですが、大人になってからできた夢も合った方が良いです。


会社員時代、「なんのために生きているかわからない」と言う方がいましたが、とても危険なことだと思いました。


夢というのは目標になりますので、"生きる意味"があるということでもあります。


②心の底から望んで達成したいこと


これは重要なことです。


人間はやりたいことに対してエネルギーが出る一方、やりたくないことに対しては生産性が上がりません。


趣味は全力なのに仕事はイマイチという方はたくさんいます。


皆さんの職場にもいらっしゃるかもしれませんが、そういった方は生産性が上がりません。


むしろ周囲に迷惑をかけることさえあります。


これは決して能力がないわけではありません。


上手に使えていないだけです。


子供に「宿題をやりなさい」と言っても中々やらないのにゲームは全力で楽しむという場面は容易に思い浮かぶと思います。


これは大人も同じです。


大人の場合はある程度抽象度が高い必要があるだけで、本質的には同じことです。


やりたいことを夢にすることで生産性が高まり、幸福感も得られます。


やりたいことをやるからこそ、脳内麻薬と言われるドーパミンが分泌されるのです。


このドーパミンが行動を促すので、やりたくないことをやろうとしても生産性が上がらないというカラクリです。


日本の一人あたりの生産性が悪いのもこれが一つの要因かもしれません。


スマホやSNSなどが普及し、多岐にわたり技術が発展しているのに、GDPが横ばいというのはどういうことなのでしょうか。


③他の人から「そんなのできないよ」と言われそうなこと


これも夢としては重要です。


誤解がないように言っておくと、「そんなのできないよ」と言われるのが重要ということではなく、それぐらい大きな夢が望ましいということです。


孫正義さんはこんなことをおっしゃっています。

「自分の持った夢に自分の人生はおおむね比例する結果を生む」、「小さな夢だったらその夢の範囲の中で80%達成できるのか、50%なのか、やっぱり夢はできるだけでかい夢を持った方が良いんじゃないかというのが一つのアドバイス」


なぜ大きい方が良いかというと、人間の無意識が動くからです。


無意識とは、例えば、寝ていても呼吸が止まらないのは無意識がはたらいているからです。


朝起きたら意識していないのにスマホを見るといったことも無意識です。


無意識は通常、意識に上がらないために人間は並列的に何かをしていることに気がつきません。


車を運転しているときは、アクセルやブレーキを踏みながら周囲やミラーを使って安全に運転します。


更に歌を歌ったり助手席の人と話をしたりしながら当然呼吸もしています。


後ろの席に小さい子供がいればそちらにも気を配ります。


実は無意識は我々が能力を発揮するのに非常に大きな役割を果たすのです。


この無意識を夢を叶えるために上手に機能させる必要があるため、夢は大きい方が良いのです。


孫さんがおっしゃるように、"小さな夢だったらその夢の範囲の中で80%達成できるのか、50%なのか"、この程度です。


「サッカー選手になりたい」という子供がいたとしましょう。


小さい頃の夢は「サッカー選手になりたい」でも問題ありません。


しかし、強豪校のサッカー部に入ったり、Jリーグのジュニアユースやユースのチームに入ったなら、だんだん夢は小さくなっていきます。


夢が叶いそうになってくるわけです。


夢が叶いそうになってくると、実際に叶うかどうかは関係なく、無意識は動かなくなります。


人間は元々、生得機能として現状維持を好む生物です。


体温が上がると汗をかいて元に戻ろうとするように、居心地の良い状態を維持しようと恒常性維持機能であるホメオスタシスがはたらきます。


夢が叶いそうになると、現状を維持していれば叶えられると無意識が判断し、その先を望まなくなるのです。


大きな夢を無意識のレベルで望むと、無意識がそちらを新しい現状と判断します。


それによりホメオスタシスがはたらき、行動が促されて練習をしたり、クリエイティブなアイデアが思い浮かんだりします。


それだけではなく、心理的盲点もできます。


サッカー選手になるなら強いチームでサッカーをした方が良いですが、人によってはそれに気がつかないこともあります。


大人からすれば当たり前だとしても、子供にはわからない場合がありますし、大人がそう思っていてもその大人が「サッカー選手なんてなれるわけない」という考えでは子供に伝えないかもしれません。


子供がチームを変えたいと言っても何らかの理由で反対されることもあります。


こうなると、夢の盲点で挙げた、

夢は近づいたらその先に更新していく


これをする必要があります。


これによって、新しいアイデアが生まれたり、他にもっと望む夢がみつかることもあります。


よく言われるのが、夢は大きいと「達成方法がわからない」、「途中で挫折する」と言われますが、それは心の底から叶えたい夢とは言えません。


もし達成したいと思えなくなるのでしたら、その夢は変えても問題ありません。


達成したくないことに対して生産性はあがりませんし、それを続けていればドーパミンも分泌されづらくなります。


むしろ、夢を更新していくという意味では、変わるのが前提です。


そこに諦めるという考え方はふさわしくありません。


夢がない人は大きな夢を見つけることを夢にすれば良いです。


大きな夢というのは、コーチングでは現状の外側という表現をします。


大きくても現状の中であれば、無意識は動きづらいですし、現状の外に達成方法があったとしても心理的盲点によりそれに気づけません。


そこを正確にするために現状の外側という言葉が使われます。


コーチングでは夢や目標という言葉ではなくゴールという言葉を使います。


コーチングで使うゴールとは、夢という言葉の盲点を補って下記の点が前提としてある概念です。

・他の人から「そんなのできないよ」と言われそうなこと(現状の外側の抽象度の高い居ゴール)

・心の底から望んで達成したいこと(want toのゴール)

・たくさんあった方が良い(バランスホイール)

・近づいたらその先に更新していく(ゴールの再設定)


詳しくは【解説】ゴール設定の記事に書いていますので、そちらをご参考ください。


最後までお読みいただきありがとうございました。



認知科学に基づくコーチング理論


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