鈴木 翔太
なりたい自分になるためのファッション術
この記事にアクセスしていただきありがとうございます。
この記事では、理想の自分になるためのファッション術というテーマで書いてみたいと思います。
私は以前、ファッションを通じて自身に良い変化を起こすことができたという経験から、学生時代にファッション業界で活躍しようと思い、ファッションに関して学び資格を取得したりしました。
ですので、まずはファッションとは実際のところ何かということを理解していただき、理想の自分について改めて考えた上で役に立つファッション術を紹介します。
ファッションの語源は、ラテン語のfactio(ファクチオ)で「人間の創造行為」という意味があります。
現在は、「個性を生活に表現する行為」、「価値観を共有する流行現象」としてファッションという言葉が使われますが、感覚的には服飾という意味で使われることが多いのではないかと思います。
つまり、ファッションという言葉は誰もが知る通り、衣服(アパレル)が関わっている言葉であるということです。
しかしながら、現代の多様化した社会では、雑貨屋さんでアパレル製品が販売されたりしていて、今もなお変化が起きています。
それは歴史から見ても明らかで、元々身体を守るための衣服であったのが、ポール・ポワレという人物がコルセットをなくすという衣服革命を推奨したことや、シャネルがジャージー素材を使用したデザインを発表したことなども含め、機能性や着心地、価格面などを追求してきた結果、現代の衣服となってきました。
もちろん、ファッションに限ったことではありませんが、ファッションだけで見ても大きく変化してきたことがわかります。
では現代社会のファッションを考えてみると、多くの人は流行を一つの基準として衣服を買っています。
ただ、その流行が仕掛けられているものだとはあまり気づいていない人が多いようです。
言い換えれば、それが良いと思わされているということです。
流行りのカラー、流行りのデザイン、流行りのブランドなど、ありとあらゆることは企業などが仕掛けたものです。
これは具体的にどういうことかというと、人間のマインドが関わっています。
マインドとは脳と心のことで、人間の思考や行動のすべてに関わっています。
このマインドのカラクリを、人間のパフォーマンス向上などに役立てるのがコーチングですが、現代のファッションビジネスもマインドへのはたらきかけがされています。
例えば、有名なモデルさんがインスタグラムで、どこかのブランドの衣服を着用した写真を投稿していることはよくあります。
これは企業やブランドがビジネスとして投稿してもらうように依頼をしている場合があるのです。
それが全てかというとそうではないと思いますが、こういったケースは少なくありません。
マインドのカラクリを用いて言うなら、重要性というのが一つのキーワードになります。
有名なモデルさんのインスタグラムのフォロワーは、そのモデルさんが好きな人、つまりファンです。
ファンにとっては、そのモデルさんが着用する衣服というのは重要性が高くなるのです。
この重要性が高くなるというのは、無意識レベルでの話であるため、非常に効果的な手法となります。
なぜなら、脳が無意識で重要だと判断しているものは、「これがカワイイ」、「これが好き」、「これが欲しい」と、実際の購買活動に繋がるためです。
衣服を見たときに、意識的にこれが"重要"と思うかどうかではなく、なんらかのプラスの情動に結び付くわけです。
「モデルの〇〇さんが着用していた服を手に入れて嬉しい」といった感じです。
実際にそのモデルさんがプライベートでも着用しているかどうかは別の話です。
知らず知らずの内に仕掛けられているかもしれません。
極端な話、安いが重要な人はGUで衣服を買い、少し質を追求するとユニクロになるという感覚です。
コストパフォーマンスで言えばユニクロはかなり良いと言えます。
そんなユニクロも、広告塔として有名人を採用し、CMに出演してもらうことで高級ブランドであるかのような印象を抱かせることで多くの人にとっての重要性を上げようとしているのです。
これも有名人が実際にプライベートで着用しているかは別の話です。
推測の域を出ませんが、こちらの場合はプライベートでは着用していないことが多いのではないかと個人的には思います。
有名人を採用するのは珍しい手法ではないため、重要性がどうこうといったことは言ってないと思いますが、我々全員にあるマインドのカラクリで言えばこういうことになります。
現代のオシャレはそういったものに変わってきています。
衣服に関して、「カワイイ」、「カッコイイ」といった何らかの重要性に合致するものがオシャレであり、そこに合致させることができればオシャレなのです。
ちなみに、ショップ店員に「良いですね!」、「カワイイですね」と言われたらそんな気がしてくるのも同じカラクリです。
店員さんが本当に思っているかどうかは実際に見てみないとわかりませんが、全ての店員さんが良いと思って接客しているかどうかはかなり怪しいでしょう。
これも仕掛けられているということになります。
現代ファッション、特に消費者目線で着目しながら解説してみたところで、改めて何が理想なのかということを考えてみていただきたいと思います。
仕掛けられていてもそれで良いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこういった仕掛けはファッション以外にも日常的に行われています。
仕掛けられたうえでその衣服を着用することが全て問題かどうかは別の話ですが、人生において全てを仕掛けられて生きていくとしたらそれは大問題であると言わざるを得ません。
他人の人生、他人にそれが良いと思わされた人生を歩むことになります。
では何を理想とすれば良いのでしょうか。
一つは、自分の目的を持つということが言えると思います。
コーチング的に言えばゴールを設定するということです。
例えば、好きな異性の人を振り向かせるという目的があったなら、その異性が好きなモデルの服装を真似てみるというのは、なりたい自分になるための有効な手段の一つとなるかもしれません。
それでもうまくコーディネートする必要があると思いますが、仕掛けられているとは言えないでしょう。
単純に多くの人からオシャレと思われたいのであれば、流行をチェックするのが有効になるかもしれません。
何らかの目標を持って、そこからなりたい自分を考えてみてください。
なりたい自分が明確になってきたら、ここからは具体的な方法です。
なりたい自分になるための変化というのは、実は内面から起こります。
人間の思考や行動のすべてにマインドが関わっているのです。
なりたい自分を現実にするのも内面からのはたらきかけが有効です。
人間には、無意識が好む居心地の良い空間があります。
空間と言っても物理的な空間だけでなく、情報的な空間にも適用されます。
自宅に帰ると落ち着いたりするのは、この空間が適用されるためです。
毎朝8時に起きるという人は、9時に起きてしまうと居心地が悪くなります。
毎朝8時に起きるという情報に居心地の良さを感じるのです。
この空間をなりたい自分に合致させていくよう、内面にはたらきかけるのです。
なぜこれが有効なのかというと、この空間というのは、脳にとってよりリアルなものを現実と認識するためです。
睡眠中の夢がまるで実際に体験しているかのような体感をした人は少なくないと思います。
それは、その夢を見ている間は脳がそれを現実であると判断しているためです。
つまり、内面の変化が起きている状態です。
この変化を意図的に起こしていくのが内面へのはたらきかけです。
コーチングとも言えます。
例えば、ビジネスで成功するというゴールを設定したなら、実際にビジネスで成功している人がどんな服装をしているのかをチェックして実際に真似てみるのが効果的です。
「ビジネスで成功している〇〇さんになりたい」ではなく、「ビジネスで成功している人」の参考として〇〇さんの真似をするのが重要です。
〇〇さんにこだわる必要はありません。
それにより、「ビジネスで成功している人と同じ服装」という情報に居心地の良さを感じるようになり、そこが新しい空間となります。
ビジネスで成功というゴールに近づいたと脳は無意識で判断します。
もちろん、ビジネスで成功するには実際にビジネスをしないといけないですが、「自分はビジネスで成功する」ということがよりリアルになり、成功へと近づくのです。
これがコーチング活用ファッション術です。
注意しないといけないのは、ブランドによってデザインの特徴があるということです。
ファッションにおいてのデザインは、「色・柄」・「シルエット」・「マテリアル(素材)」・「ディティール(ボタンなど細部のこと)」です。
「色・柄」=デザインであるとよく勘違いされますが、4つの要素によって成り立っているということを理解しておいてください。
でないと、有名人と同じ服装をしてもブランドやそのブランドのラインによってデザインが異なるため、似ても似つかないということが起こりかねません。
成功者の場合、ハイラインのブランド物を着用していることが多いため、手が出せないという場合はこのデザインの似た服装をしてみると良いです。
それにより、なりたい自分に対する臨場感が高まり、ゴールに近づくことができます。
ということで今回は、コーチング活用ファッション術というテーマで書いてみました。
このゴールに近づくための方法はファッション以外でも使えるので、ぜひご自身で探してみることをおススメします。
最後までお読みいただきありがとうございました。