鈴木 翔太
なぜ成功するのか
更新日:2021年9月11日
この記事を閲覧していただきありがとうございます。
今回は、コーチングでなぜ成功するのか?
というテーマで考えてみたいと思います。
まず、このコーチングには科学的根拠のある理論が
裏側にあるということは大前提です。
認知科学の知見が盛り込まれた理論であるため、
それぞれの概念には科学的根拠があります。
苫米地博士は、機能脳科学や分析哲学、計算言語学や認知心理学
などの分野を包摂して認知科学と呼んでいます。
70年代の終わり頃から出てきた学問だそうです。
実際のコーチング理論にも、抽象度(levels of abstraction)という
分析哲学の言葉・概念が使われていたり、
エフィカシーという心理学の言葉・概念などが使われます。
コーチングでは脳と心は同じ物として扱われます。
脳の信号処理などを脳科学で扱い、それよりも少し抽象度の高い
心は心理学、それよりも抽象度の高いところは哲学となり、
それらを全抽象度として機能脳科学として捉えられました。
機能脳科学よりも広いパラダイムを認知科学として捉えられます。
これらの認知科学の知見が盛り込まれているのが
コーチング理論です。
人間の認知に関しては全て解明されているわけではありませんが、
人のパフォーマンスを上げていくということでは
多くのことがわかっています。
その知識体系がコーチング理論です。
そのため、このコーチング理論自体はかなり強力です。
成功していく、ゴールを達成していく上では
かなりの力を発揮します。
しかしながら、何か大きなことにチャレンジしようとすると
それを阻むのが自分の無意識です。
もちろん、ゴールを誰かに話してしまうとドリームキラーが
邪魔をしてくるといったことも起きますが、
それも含めて自分の無意識が大きな障害になります。
過去の経験ベースにできるかできないかを無意識で判断する
マインドが刷り込まれていると、新しいことや課題に直面したとき、
「過去にはこんなことができたけど、これはさすがに・・・」
といったことを無意識で脳は判断してしまいます。
過去は関係なく、「私ならできて当然だ」と無意識で判断するように
マインドをはたらかせる必要があります。
それがエフィカシーです。
このエフィカシーが高ければ高いほど、
新しいことや課題にチャレンジしていけるのです。
よく誤解を受けやすいのが、エスティームとの違いです。
エスティームとは、社会的な地位などにより
「私はできるやつだ」という判断を無意識でするのですが、
この社会的地位というのは過去の経験が基になっています。
企業といった組織内でのポジションや家柄などです。
そのため、エスティームには他人の評価も入ってきます。
対して、エフィカシーというのは
私ならこのゴールを絶対に達成できるんだという自己評価です。
他人からの評価や過去の経験は一切関係がありません。
これはやりたくないと無意識で判断するような目標は、
そもそもコーチングではゴールとは言いませんので、
エフィカシーという概念は成り立ちません。
現状の中のゴールも同じです。
これもゴールとは言いませんので、現状の中の目標と表現しておくと、
この現状の中の目標というのは過去をベースにしてしまいます。
現状というのは過去でできているので当然ですが、
この中に目標を持ってしまうと、どうしても無意識に
過去ベースの判断を許してしまいます。
せいぜい役に立つのはエスティームです。
社会的地位によって優位性を感じられないならば、
成功を手にするのはかなり困難になります。
優位性が崩れた途端に挫折するなどのリスクも隠れています。
日本社会を見てみると、圧倒的にこの生き方をしている人が
多いのがわかります。
上手に使うことはできるかもしれませんが、
コーチングではエスティームは本質的には必要としません。
未来志向のコーチングの普及は間違いなく日本、
世界を変えていくと私は確信しています。
エフィカシーが高い人が集まると、
コレクティブエフィカシーとなりより強力になります。
すごい人たちがたくさんいる中に自分がいると、
何かすごいことができそうな気になった経験はありませんか?
その経験がエフィカシーが高いかどうかは別として、
それに近い感覚が得られます。
コンフォートゾーンがその場にそぐわないと
無意識で判断している場合は居心地が悪く感じるでしょう。
組織をイメージするとわかりやすいかもしれませんが、
それぐらい強力なのがコレクティブエフィカシーです。
そういった場を活用できるなら活かさない手はありません。
日本という枠組みの中で、エフィカシーの高い人が
増えればどうなるでしょう?
コレクティブエフィカシーとなり、
社会全体に広がっていくと私は考えています。
世界に広がるとどうでしょう?
きっとゴール達成、成功を実現させていく人が
増えていくと私は確信しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。