鈴木 翔太
【解説】スコトマとRASについて
更新日:2021年8月10日
この記事にアクセススしていただきありがとうございます。
今回はスコトーマ(心理的盲点)とRASについてです。
スコトーマとは元々は眼科用語で、認識ができないもののことです。
例えば、ルイヴィトンが好きな人は、どこかに出かけた時にルイヴィトンのアイテムがよく目に入ります。
ではルイヴィトンを含めたラグジュアリーブランドが好きな人だとどうでしょうか?
ルイヴィトンだけではなく、シャネルやグッチ、プラダやブルガリなどのブランド品にも気づきます。
ルイヴィトンが好きで他のブランドについて知らない人は、それが高級ブランドであっても認識できません。
このように、あなたにとって重要でないものはスコトーマに隠れていて認識ができません。
しかし、ルイヴィトンからラグジュアリーブランドとして認識することでスコトーマがはずれてより多くのものが認識できるようになります。
スコトーマがなぜできるのかというと、これはRASが機能しているために起こります。
RAS(Reticular Activating System)とは網様体賦活系のことで、重要ではないことをフィルターにかけ、認識にあがらないようにします。
これがスコトーマを作り出す仕組みです。
重要度が低ければ低いほど認識できないというのが脳のカラクリなのです。
この場合、ルイヴィトンが好きな人にとってはルイヴィトンの重要性が高く、ラグジュアリーブランドが好きな人にとっては、ルイヴィトン以外のブランドの重要性も高くなります。
コーチングではこれらの機能を有効に活用します。
そこで重要なのが「ゴール設定」です。
ゴール(≓目標)というのは、その人にとって重要なことです。
「ゴール設定」をすることにより、ゴールにとって重要な情報や手段が見えてきます。
それに関係のない情報はRASの機能でスコトーマに隠してしまえばいいのです。
人間の重要な物以外は見えないという機能を逆手にとるのです。
この「ゴール設定」は解説記事にもあるように、現状の外側に設定してください。
ここは注意すべき点です。
現状の内側に設定してしまうと現状が重要になってしまうので、現状の外側はスコトーマに隠れてしまい本来必要な手段や方法は見えなくなってしまいます。
良くも悪くも現状維持をすることになってしまいます。
どこにゴールを設定するかは本人の自由ですが、現状維持に人生の激変はありません。
人間には我々が思っているよりも多くのスコトーマがあります。
コーチングで大成功した元祖コーチのルー・タイスでさえ、スコトーマを外してほしいと苫米地博士に依頼したほどです。
大成功したからこそのスコトーマがあると考えたようです。
最後までこの記事を読んでいただきありがとうございます。