鈴木 翔太
【サッカー】両足を使えるようになるには
この記事を閲覧していただきありがとうございます。
この記事では、コーチング(マインドのはたらき)を具体的に活用するための方法について紹介します。
今回はサッカーの具体的な技術の話を用いての紹介です。
日本におけるサッカー人口は、JFAのサッカー選手登録数によると818,414人いるそうです。
人気なスポーツだけあって、かなりの人数です。
登録していない選手もいると考えると更に増えるでしょう。
しかし、この内の多くの人が得意な利き足だけでプレーしています。
サッカーには片方の足しか使ってはいけないというルールはありません。
多くのチームでは、パスなどの練習時に両方の足を使用しますが、全員が利き足と同じように上達していません。
実際に、プロのサッカー選手でも利き足しか使えないという選手もいます。
多くの人が右利きですので、左足が上手に使えないということになります。
言うまでもなく、サッカーでは両足が使えた方が有利です。
私自身、元々右利きですが、比較的左足も扱えますので右足と同じようにシュートもパスもトラップもできます。
そういった経験も踏まえて、コーチング的にマインドのカラクリとして、利き足とは逆の足の上達方法を紹介します。
人間には誰にでもあるマインド(脳と心)のカラクリですので、他のスポーツへの汎用性は高いはずです。
マインドというのは身体と同じで、手足を使うのも脳と心が関わっています。
そのため、マインドのカラクリを理解しながら学ぶことが有効なわけです。
では具体的な内容に入っていきますが、その前にまず、両足を使うことは難しいことではないということを理解してください。
利き足が上達したのと同じように練習すれば良いのです。
みなさんがサッカーを始めた頃、利き足でさえボールを蹴るのは違和感があったと思います。
サッカーを始めた頃のことなんて覚えていないという場合は、初心者の人がボールを蹴る場面を思い浮かべてください。
フォームが変で、ぎこちなくつま先で蹴るようなイメージでしょうか。
多くの人が初めはそんな感じです。
利き足とは逆の足でボールを扱うことが苦手という人は、そのイメージに近いと言えます。
しかし、利き足でボールを遠くに蹴ったり、強いシュートができるように上達するまでに難しかったと思う人は少ないでしょう。
実際に時間は要したかもしれませんが、難しかったと思う人は少ないと思います。
私が教えているサッカーチームの小学生低学年でも、利き足なら普通にボールを蹴っていますし、難しそうにしている人は初心者の子供を除いてほとんどいません。
コツさえ掴めば勝手に蹴れるようになっていきます。
利き足ではない逆の足を使うと、利き足のように上手に使えないために、無意識レベルで使うのを避けようとしてしまいます。
大事な試合で苦手な方の足は失敗を連想させ、使いたくなくなるのです。
その無意識の状態、マインドの状態がずっと続くと上達はしません。
プロのサッカー選手であればある程度使えると思いますが、子供の場合、左足を使うべき場面で無理矢理右足を使うという子供も少なくありません。
逆足が苦手と思うのは、利き足とのギャップが大きいように思えるためです。
私が紹介する方法は、利き足と同じようにボールを扱う方法ですので、利き足でボールを扱うのが難しいと感じないのであれば逆足も難しくはありません。
脳の情報処理レベルでは同じことなのでしょう。
むしろ、利き足である程度ボールを扱えるのであれば、逆足で扱えるようになるまでそれほど時間はかかりません。
もちろん、初めのうちは細かいコントロール技術や違和感がなくなるまでには期間を要するので、難しいと感じることはあるかもしれませんが、それは勘違いと思っていれば良いです。
まずはできるようになることを確信してください。
では具体的な方法に入っていきます。
コーチング理論を活用した方法です。
①できるイメージを持つ
まずは、利き足と同じようにボールを扱っているイメージを持ってください。
頭の中で、利き足とは逆の足で遠くにパスをしているイメージで構いません。
相手の右足か左足に綺麗にパスをしています。
強烈なシュートがサイドネットに突き刺さるようなイメージでも良いです。
そこに、できている嬉しさを感じてください。
頭の中のイメージに、「綺麗なパスができて嬉しい」というような情動をひっつけてください。
他の成功体験から得た嬉しいという情動で大丈夫です。
サッカーで点を入れたときなど、何らかの嬉しい情動をまずは思い出してその情動を体感し、その体感をひっつけます。
この情動とセットになったイメージを繰り返すのです。
誰もいないのであれば、「僕は(私は)左足(右足)でロングパスを正確にできていることが嬉しい」と言葉にしてそれを聞くのも効果的です。
抵抗があれば情動がセットのイメージだけで良いです。
②利き足と同じように蹴ってみる
実技部分です。
まずは、シュートであれば、まずは利き足のフォームを確認します。
初めはボールを使わずに確認します。
ボールを蹴るまでの全てを意識に上げます。
動き出す時の腕の位置や足の踏み込み、軸足の位置なども全て確認してください。
それと同じように、利き足とは逆の足でフォームを確認していきます。
何か違うと感じたら、利き足のフォームを何度も確認しながら、それを逆足に反映させてください。
これを意識的にすることで、利き足と同じフォームを刷り込ませます。
慣れてきたらボールを使っていきます。
初めはボールを置いた状態で、利き足で蹴ってみてから逆足を使っていきます。
まずは、ボールを強く蹴るよりもフォームを確認してください。
初めは、ボールを蹴る感覚が利き足とは違って違和感があると思いますが、意識的に続けていると気にならなくなり、無意識でできるようになります。
つまり勝手にできるようになります。
ここまでくれば、後はそれを繰り返すことで利き足と同じように上達していくでしょう。
1日、2日では無意識でできるようにはならないと思いますが、比較的短期間で身につくと思います。
③①と②を繰り返す
あとはこれを繰り返すだけです。
私の場合は1日でできるという感覚は掴めましたし、これを教えた友人はかなり強いキックができるようになり非常に驚いていました。
難しいと感じたとしても、それはその時にできていないように思えるだけで、やれば必ずできるようになるということを確信してください。
続けていると、だんだんとできるようになってきたという感覚が得られると思います。
そうなってきたらどんどん上達していきますので、ボールを動かしながらシュートをしてみたり、同じような手順でドリブルのボールタッチなどもしてみると良いでしょう。
④ゴールの再設定
この記事を読み進めていただきている方は、指導も含め何らかの形でサッカーが上手になりたいという考えがあると思います。
サッカーのゴールというのは、コートの端にあるネットの付いた四角い枠です。
サッカーの試合でゴールを目指したくないという人はいないと思います。
ゴールを決めたい、試合に勝ちたいという思いで必死に走り抜くと思います。
これは人生においても同じことが言えます。
人生において最も重要なのは、ゴールを持つことと言っても過言ではありません。
サッカーのゴールのような、何があっても目指したいと思えるようなゴールを人生にも設定してください。
プロのサッカー選手になりたい方もいらっしゃるかもしれません。
プロのサッカー選手になりたい方は、両方の足が使えるようになったら確実にそのゴールに近づいてますので、その先のゴールを探してみてください。
ゴールの再設定です。
どのようなサッカー選手になりたいのか、引退後に何をしたいか、意識的に考えていると無意識でも考えられるようになります。
ゴールが見つかるようになるのです。
是非、サッカーゴールのような、何が何でも達成したいと思えるようなゴールを探してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。